クリニックについて
初診代はいくらかかりますか?
検査や治療の内容によって変わります。保険診療は値段が全国一律で決まっております。
予約なしで来院しても診察してもらえますか?
当院は患者さんの待ち時間短縮のため予約優先の診療を採用しております。予約なしで直接ご来院頂いた場合も診療可能ですが、待ち時間が長くなる可能性がありますのでご了承ください。
なお来院時は、デジスマ診療アプリをダウンロードの上ご来院ください。
駐車場や駐輪場はありますか?
駐車場はございません。駐輪場は隣接の駐輪場に1時間無料で駐輪することが可能です。以後、3時間毎に100円の追加料金が発生いたします。
デジスマ診療アプリがあれば保険証は不要ですか?
初診時と月初めの来院時には、受付に保険証をご提示ください。
電話での予約は可能でしょうか。
当院では、デジスマ診療による予約システムを採用しております。患者様のスムーズな診療のため、ご登録・ご予約のご協力をお願いしております。
ご登録については、こちらをご参照ください。
診療時間内であれば、お電話にてお問い合わせいただくことも可能です。
本人が高齢のため、家族が代わりに受診してもお薬を処方していただけますか?
可能です。ただし、病状が安定しており、どうしても受診できないというケースに限ります。なお、長期間にわたり患者様ご本人がお見えにならない場合は、病状等が不明なため、お薬の処方をいたしかねる場合がございます。
可能な限り、患者様ご本人が診察にお越しください。
子どもが一人で受診してもいいですか?
小学生以下の患者様には、原則保護者の同伴をお願いしております。また中学生以上でも、症状がひどいときや初診時は、保護者の同伴をお願いしております。
股関節以外の整形外科手術にも対応していますか?
当院は、股関節疾患以外での外科的治療を行っていません。ただし、検査・診断・保存的治療には対応しております。
当院の整形外科専門医が、手術が必要と判断した場合には、連携する専門医療機関をご紹介いたします。
人工股関節置換術
(股関節の手術)について
手術はどこでやるのですか?
連携している設備が充実した専門病院で行います。(主な連携医療機関はこちら)
また、診断から手術、リハビリまで一貫して、当院の院長が、原則担当させていただきます。担当医を一貫することで、患者様の状態を抜け漏れなく把握することができ、的確な治療計画をたて、患者様一人ひとりに合わせた柔軟な対応をすることができます。
人工関節置換手術を受けると、元々健康だった股関節と同等の状態になりますか?
基本的には制限もない元気な関節と同様になります。手術後、およそ半年から1年で手術の有無を忘れ、ご自身の関節と同じように感じるかもしれません。
人工股関節は何年くらい持つのでしょうか?
一般的な目安として、20年経過時が90%との報告があります。
人工関節は脱臼しやすいと聞きましたが。どうしたら良いでしょうか?
通常、成人の股関節の骨頭の大きさは40-56mm程度です。しかし人工関節に使われるヘッドの大きさは22-36mmとなっています。その結果、股関節の嚙み込む深さが浅いくなるため脱臼しやすいといわれています。合わせて、人工関節を挿入する際に軟部組織を傷つけるためにその侵入経路の組織が弱くなり、脱臼制動力が落ちることも要因です。
脱臼の方向は主に前方と後方の2つに分けられます。どちらの方向に脱臼しやすいかは、手術中に人工関節を設置し終えた時点で確認されます。後方に脱臼しやすい場合は、しゃがんで股を閉じた姿勢(股関節の屈曲、内転、内旋と呼ばれます)が危ないとされており、前方に脱臼しやすい場合は、爪先を外側に向けて脚を後ろに伸ばす姿勢(伸展、内転、外旋)が危険とされています。
近年ではポリエチレンの摩耗が少ない素材が使用できるようになり、結果的に薄いライナーを使用することができるようになりました。ライナーが薄くなり、ヘッドが大きくなることで嚙み込みの幅が広くなり脱臼しにくくなっています。合わせて、MISといわれる侵襲を少なく手術する方法が確立されてきており、脱臼抵抗性が確保できるよういなったため、脱臼率が低下してきています。当院では基本的に禁止肢位のない手術を行うことが可能です。
人工股関節置換術は安全な手術でしょうか?
手術や麻酔のリスクを完全にゼロと主張することはできないものの、当院ではスキル・経験のあるスタッフがしっかりと安全管理に徹底しながら、治療に取り組んでいます。
特に、人工股関節置換術は重大な手術であり、手術中や手術後にあらゆる合併症(心筋梗塞をはじめとする循環器系の合併症、無気肺をはじめとする呼吸器系の合併症、脳出血や脳梗塞など、ある程度の合併リスクが懸念されるもの、また通常の手術では予想するのが難しい合併症も含む)が発生する危険性があることを認識しておくべきです。
さらに、高齢者や他の疾患を抱えている方々は、合併症が起こるリスクが健康な方よりも高いかもしれません。もしも合併症が生じた場合でも、対応できる体制が大切であると考えています。
人工股関節置換術を受ける際、輸血は必要ですか?
原則として輸血は使用しません。大出血が予想されるような患者様には自己血貯血を依頼する可能性はありますが基本的には不要であると考えています。手術時間の短縮や、術前トラネキサム酸などの投薬の工夫により出血量は100㎖以下であることも稀ではありません。ですので、基本的には自己血貯血も行わず手術に臨んでいます。80歳以下の方には、「術前自己血貯血」を推奨しております。これは、手術中に予想される出血量を計算した上でご自身の血液を2回に分けて採取し、術中・術後の輸血に備えて、病院の貯蔵庫に保管しておく輸血方法です。これにより、手術中や手術後に、他者からの輸血を避けることが可能となり、未知のウイルス感染症などのリスクを軽減する効果が期待されます。ただし、心臓に負担をかけるリスクがある場合(例えば重度の貧血を伴うリウマチや腎不全、高齢の方)には、この方法は推奨できません。
休職期間はどのくらい必要ですか?
個人差がありますが、主にデスクワークの方は1ヶ月、負荷のかかる就労環境にいる方の場合は、2ヶ月程度の休職を推奨しております。そのため、事前に職場へ相談することをお勧めしております。
スポーツを再開できる時期はいつからですか?
手術後、およそ3ヶ月後から可能になります。ただし、水中ウォーキング、ウォーキング、水泳、ゲートボール、ハイキング、サイクリング、ダンス、ボーリング、トレーニングでのジム、スキューバダイビング、卓球、ヨット、エアロバイク、ゴルフ、テニスなどが可能です。ラグビーなどの他者との接触あるコリジョンスポーツは担当医とご相談ください。
人工関節手術は健康保険が適用されますか?
人工関節置換術は健康保険でカバーされます。医療費制度によって定められている、医療費負担割合は1割~3割となります。また、高額療養費助成制度の対象でもあります。詳しい内容につきましては、受付窓口へお問い合わせください。
人工股関節の人は車の運転はできますか?
車の運転は可能です。ただし、人工股関節術後は筋力低下があるため、杖歩行を離脱し、フルブレーキを踏む自信がつくまでは運転は薦めていません。多くの場合、6週程度で可能になることが多いです。
人工関節が入っている場合は、飛行機に乗れますか?
問題ありません。ただ人工関節が金属探知されることもありますので、説明が求められる場合もあります。全身スキャンの保安ゲートを通るか、証明書を発行することも可能です。
両側の股関節が痛い場合は、一度にまとめて手術してもらうことはできますか?
可能です。ただし、患者様の状態や既往歴など総合的に判断させていただき、問題がない場合に行います。1回の手術で行うメリットは、片側ずつの場合と違い、脚長の調整が容易で、両側それぞれ行う場合に比べ復帰までの期間も短く、入院が1回で済むため経済的にも安心していただけます。お気軽にご相談ください。
交通事故・労災に関する質問
通院する場合、手続きはどうすればよいでしょうか?
交通事故治療で当院を受診する旨を保険会社にお伝えいただくと、保険会社から当院にご連絡いただけます。当院が保険会社からの指示を受けていると、患者様には窓口負担がなく、治療費も発生しません。もし保険会社に連絡をしていない段階で受診された場合は、最初は自費で治療費用を立て替えていただきますが、その後、保険会社から当院にご連絡があれば、立替えていただいた費用は返金させていただきます。
交通事故治療で他の病院へ受診したのですが、転院できますか?
現在受診中の医療機関で紹介状を入手し、それを持って当院へお越しください。同時に、保険会社に当院への転院について事前に連絡していただくと、よりスムーズに手続きが進みます。
事故から数日経ってから症状が現れました。このタイミングでも受診できますか?
受診可能ですので、できる限り早くお越しください。交通事故では、数日経ってから症状が出ることもあり、それが悪化することも決して少なくありません。軽い症状や違和感、あるいは無症状の場合でも、事故に巻き込まれた場合は、早めに受診いただくことをお勧めします。
違和感がある程度ですが、一旦様子を見た方がよろしいでしょうか?
交通事故による怪我は、一般的なものとは異なり、時間の経過とともに症状が出現し、悪化するリスクが高いです。違和感の程度や症状の有無にかかわらず、できるだけ早く受診されることをお勧めします。放っておくと深刻な後遺症を抱えてしまう恐れがありますので、早めに適切な治療を受け、症状の改善を目指しましょう。
また、受診のタイミングが遅れるほど、交通事故との因果関係を証明することも難しくなり、保険会社との交渉が困難になる恐れもあります。それ故に、早期の受診が重要とされています。
診断書や証明書の発行は可能でしょうか?
当院では診断書や証明書の作成・発行が可能です。交通事故による怪我の治療では、診断書や警察へ提出する書類、証明書などが必要となる可能性が高いため、ぜひお気軽にご相談ください。
治療費以外に、補償費や慰謝料についてはどうなりますか?
治療費は、保険会社からの打ち切り通知があるまで、患者様による負担は発生しません。また、後遺症がある場合、補償や慰謝料を受け取るには、医師による後遺症診断書を提出いただく必要があります。当院では、後遺症診断書の作成・発行にも対応可能です。
労災で初診時に必要な書類はありますか?
労災で受診される場合、初診時にお勤め先の企業からの書類が必要となります。民間企業にお勤めの場合、業務中の災害では5号用紙、通勤中の災害では16号の3用紙をお持ちください。また、公務員の場合には、別の書類が必要となります。
緊急時の受診では、最初は自費で治療費をお支払いいただきますが、書類提出後に返金させていただきます。
治療費は本当に支払わなくても問題ないのでしょうか?
労災で受診される場合、治療費は一切不要であり、患者様の負担はまったくございません。ただし、労災認定がされるまでの間は、健康保険証を提示して治療を受けていただくことになります。労災認定が取得された後には費用の返還が行われます。
怪我をされた患者様の過失やミスが原因であったとしても、業務と事故の十分な因果関係が確認されれば労災が適用されます。労災認定につきましては、管轄の労働基準監督署が手続きを行います。
後遺障害診断書の発行は可能でしょうか?
後遺障害診断書の発行も可能です。障害補償を受けるためには労災申請が不可欠です。実際の申請書の裏面は、医療機関による後遺症の診断書となっています。この診断書により、後遺障害の有無や詳細を確認することができます。
リハビリテーションについて
リハビリの年齢制限はございますか?
年齢制限はございません。幅広い年齢層に対応して、1人ひとりの症状に合ったリハビリテーションを行って参ります。
保険適応のリハビリの料金について教えていただけますか?
「運動器リハビリテーション」の費用は、下記の通りです。
1単位と2単位のどちらが適切かは、患者様の状態や病態、行うリハビリ内容などによって異なります。そのため、事前に担当の医師・理学療法士からアドバイスを受けていただきます。
また、リハビリの提供に際し、月に1回『リハビリテーション実施計画書』の作成・発行が必要となります。『計画書』が作成された場合、都度以下の費用をお支払いいただきます。
自費で行うリハビリの料金を教えてください。
自費リハビリの料金は下記となります。
医療保険と介護保険を併用して、リハビリの費用を安くすることは可能でしょうか?
医療保険と介護保険の両方を併用することはできません。
介護保険は、40歳以上を対象とした保険ですが、利用するには要介護(要支援)認定を受ける必要があります。認定されている場合、介護保険が優先されるため、医療保険は使用できなくなります。
何か疑問点がございましたら、保険受給者証をお持ちの上、お気軽にお問い合わせください。
リハビリを受けるべき期間はどれくらいでしょうか?
リハビリテーションを受けるべき期間は具体的には述べられません。患者様の症状や治療の進行具合、痛みの持続期間、強さによって異なります。
リハビリは痛いのでしょうか? 辛いのではと思うと不安です。
十分な注意を払い、なるべく痛みを最小限に抑えるよう配慮します。なお、必要と判断された場合には、少しばかり負担をおかけするかもしれません。
特に、手術後や骨折後のギプス固定解除後に行う可動域訓練(関節の動かし方に関するトレーニング)では、痛みが生じやすい可能性があります。ただし、適切なタイミング・範囲でのトレーニングを行わずにいると、関節周囲が固まってしまい、日常生活に支障をきたすリスクが高まります。
特に、「手術後間もない段階で傷口周囲がこわばっている患者様」や、「長期間ギプスを着けていたが、それを外した直後の場合」には、皮膚や筋肉が過敏になっており、動かすことで痛みを感じやすい傾向にあります。全力でサポートさせていただきますので、一緒に乗り越えていきましょう。
リハビリに通いたいのですが、待ち時間はどのくらいかかりますか?
当院では、リハビリは完全予約制となっております。
5~10分ほどお待ちいただく可能性もございますが、基本的にはご予約の時間に合わせてスタートします。そのため、早めに来院してお待ちいただく必要はございません。ご予約の5分前までに受付をお済ませいただければ問題ありません。なお、医師による診療は、予約がなくても受けていただけます。
リハビリはいつも同じ理学療法士(PT)が担当になりますか?
当院では、患者様との信頼関係を重要視しておりますので、基本的に理学療法士を担当制にしております。
毎回同じ理学療法士が担当しますので、経過や症状などを繰り返し説明していただく必要はございません。安心してお越しください。
もし、理学療法士がやむを得ない理由で不在となってしまった場合には、当日の変更が必要となることがございますので、予めご了承ください。
整形外科、整骨院(接骨院)、そしてマッサージ店には、どのような違いがあるのでしょうか?
大きな違いを挙げますと、医療行為を行えるかどうかです。
まず、整形外科では医師が常駐しており、レントゲンや血液検査などを行い、確定診断をつけ、薬剤の処方や注射、手術、リハビリテーションを通した専門的治療を実施しています。
一方、整骨院(接骨院)には柔道整復師が常駐しています。柔道整復師は医師ではなく、マッサージ師や鍼・灸師といった、医業類似行為を行う資格を所持しています。
整骨院(接骨院)では、打撲や捻挫、脱臼、骨折などの応急処置に対応しています。ただし、医療行為は行えないため、五十肩や変形性膝関節症などの慢性疾患の治療はできません。
また、マッサージ店は主にリラクゼーションを目的としている施設です。
パーソナルトレーニングやフィットネスジムでのトレーニングには、それぞれどう違うのでしょうか?
ジムなどで実施されるトレーニングは、筋量を増やしたり強化したり、持続力を高めたり、ダイエット目的で活用されたりする傾向があると考えられます。そのため、ダンベルの重さや運動の強度は高めに調整されます。
一方、リハビリテーションでは、理学療法士による軽い手技や患者様ご自身の体重、ゴムチューブを使った、負荷の少ない筋力トレーニングからスタートします。これらのトレーニングで、関節の可動域を徐々に向上させていきます。
体の不調を改善し、健康的で怪我しにくい体を目指すためにも、フィットネスジムでのトレーニングを行うことが理想的だとも言えます。
他の医療機関でリハビリ中ですが、当院のリハビリと併用可能でしょうか?
医療制度上、同じ部位で、かつ理学療法士(PT)や柔道整復師によるリハビリを他の医療機関・接骨院で受けられている場合、健康保険での併用はできません。しかし、別の部位のリハビリや牽引、電気治療などの物理療法は併用可能ですので、お気軽にご相談ください。
リハビリ中の適切な服装は何ですか?
理学療法士との個別のリハビリでは、動きやすい服装が適しています。
脚を動かす運動療法もあるため、女性の方はスカートでの来院は避けていただくようお願いします。
物理療法を受けられる患者様は、患部をすぐ露出できる格好が良いでしょう。
ロコモを予防するトレーニング(ロコトレ)に関して教えていただけますか?
「ロコモ」という言葉は、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略称です。骨や筋肉、関節などの運動器の衰えにより、立ったり歩いたりすることの機能が低下している状態を指します。
外出・運動する機会の減少も、体力の低下を引き起こす要因にもなります。